緊縛について
最近緊縛の撮影をお願いされることが増えました。
緊縛大好き人間にはとてもうれしいことです。
おまけに自分の推しキャラをこの手で縛り上げられるなんて最高じゃあないですか...
マジ最近のレイヤーさんの緊縛ブームありがてぇ...とわたしをSMの世界に引きずり込んだお姉様とお話ししておりました。わっふー☆彡
さて。緊縛のお願いが増えた今だからこそ、しっかりと話しておきたいと思います。
Twitterでことあるごとにお話していますし、わたしが緊縛撮影した方には撮影前にお話ししたりしているのでご存知な方も多いとは思いますが、今一度読んでくださると嬉しいです。
はじめに、わたしは女王様であり、緊縛師とは違います。
わたしがやっていたのはあくまでSMの中の緊縛であり、緊縛師の芸術的な緊縛とは別物です。
なぜなら、わたしの行う緊縛は実用性重視で2人、もしくは数人の少人数の世界のみでSMプレイの中のひとつとして使用するもので、それひとつでは完成しないものだからです。
縄ひとつで作品として完成する緊縛師のそれとは大違いです。
わたしがやってるのは所謂責め縄、エロ縄(笑)です。
なので股縄とか割とがっつりやっちゃうんだぜ。
故に撮影で行う緊縛はSMの中で使うような実用的(というと語弊があるかもしれませんが)なものばかりです。
また、わたしは吊りは一切行っていません。
出来るか出来ないかで聞かれたら出来ます。
でも、やりたくないというのが正直なところです。
なぜなら床の上で行う緊縛とは違い、吊りは格段に危険度が跳ね上がるからです。
全体の緊縛における事故の割合の中で床の上での緊縛の事故が10%だとしたら、吊りは90%くらいでしょうか...
あくまで例えですし、かなり大げさに(とも言い切れないんですが...)言っています。
事故を起こせば神経を痛めたり、半身不随なんてこともありえますし、死ぬことだってあります。
それは床の上で行う緊縛でもありえることです。可能性は大分低いですけど。でも絶対はないからね!
わたし自身も自吊りで縄目が引っかかり、さかさまの状態から戻れなくなったこともあります。(あれめっちゃ怖いんだぜ...)
そういった経験をしているからこそ、わたしは吊りは一切引き受けていません。
万が一事故を起こしたときに責任が取れないというのが一番の理由です。
それに吊りには『吊り床』と呼ばれる専用の場所が必要でして、その吊り床がそこらへんにはない特殊なものなので引き受けたところでやる場所がないんですよね...それもまあ理由の一つです。
やろうと思ったらそこら辺のスタジオじゃ無理だし、専用のスタジオはちょっとお高いんですねー
撮影にも向いてるの少ないし。
今の所緊縛で事故を起こした事はありません。
ビビリなんですよ、わたし(笑)
そしてこれはかなり言い方悪いですけど、事故った時の責任なんて負いたくないじゃないですか...(だって緊縛事故ってめっちゃ悲惨だもん...)
だからかなり慎重にやってます。
一回わたしの縄を受けた事がある人はわかると思うんですけど、緊縛が初めての人には縛りながらかなり細かく聞きます。
「痛くないですか?」「痺れはないですか?」その他諸々。
あと手を握ったり、握り返して貰ったりしてます。
初めての緊縛だと多少キツくても「縛られてるし、こんなものかなぁ」って思っちゃうので、言い方は悪いですがアテにならないんですよね。
縄のキツさ(テンションって言います)が適切なものか、血管を押さえてしまってないかというのを確かめる為に手に触れる訳です。
冷たくなってたらまずいからね!
あとコスプレイヤーは基本我慢しがちなので、もっとアテにならない!笑
誤解を招く言い方を敢えてしますけど、緊縛中のレイヤーさんの「大丈夫」は信用してません。
奴隷ちゃんを縛る時の何倍も気を使います。
掛けてあった石橋を叩いて叩いてぶっ壊して自分で掛けた鉄筋コンクリート製の橋を命綱つけてそろそろと渡る...そのくらい慎重にやってます。
これもまた縛られてる人には驚かれるかもしれませんけど、軽〜くやってる様に見えて割と色んな所に神経使ってます。
だから最初の頃は1回の撮影でぐったりしてました。
今は大分慣れてきましたけど、それでも長丁場になると怠くなります。
SMも心身共に結構削られますが、緊縛撮影はまた違ったベクトルに集中力と体力を持っていかれます。
...っとまあ、こんな話は良いんです。
何が言いたいかと言いますと。
流行りだからと軽く手を出すのはダメですよーって話です。
ちゃんとプロに縛ってもらうか、講習会に参加してからやりましょう。
縛られる時は無理、我慢は禁物です。
その「少しくらい平気」が一生の後悔に繋がります。
前の記事では、依頼が多すぎて断っててごめんやで!と言った内容を書いていたので大分矛盾してるんですけど...
やっぱり「縛ってください!」って言葉は嬉しいです。
SMも縄も好きだから、今こうして緊縛撮影なんかをやっているんですし。
なので気軽に声を掛けてもらえたら嬉しいです。
緊縛について、SMについて知りたい方には幾らでも教えます。
ぜひ聞いてください。
あっ。
これはわたしに限らずですが、緊縛はプロの技です。
緊縛師さんはそれでお金をいただいてます。
くれぐれも失礼のない様にお願いします。
わたしも過去、失礼なお願いとかそこそこありました。
確かに今は女王様はお休み中ですが、それを仕事にして食べていた訳です。
技術には技術料というものが発生します。
病院の診察料と同じです。
ただ病院の診察料と違って、こっちの技術料は幾らでも吹っ掛けられます。
わたしが10万と言えば10万なんです。
技術にはそれ相応の対価が必要だということをちゃんと頭に入れておいてくださいね!
何様だよって?女王様だよ。
誤解がない様に言っておきますけど、別に緊縛撮影でカネをよこせと言っている訳じゃあありません。
趣味ですから、これは。
ただ、対価というものがわかってない人には容赦ないですよって話です。
眠いのでおしまい。